一般財団法人環境イノベーション情報機構

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キーワード6:天然林の再生生物多様性を読み解くキーワード

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キーワード
1.生物多様性で暮らす
2.鳴き砂を守る
3.海のゆりかご
4.活動のアイデア
5.人工林の間伐
6.天然林の再生
7.海の森づくり
8.都会の生物多様性
事例
1.産直市場グリーンファームの取り組み
2.琴引浜の鳴き砂保全
3.アマモ場の再生
4.宍道湖のヨシ再生
5.森の健康診断
6.宮川森林組合の取り組み
7.アマモが取り結ぶ地域連携
8.野川の自然再生
9.草原の自然が育む生物多様性 人とのかかわりが「二次的自然」維持

キーワード6:天然林の再生

“天然林”の再生って、産業として成り立つ?


天然林の再生・育生は、理念として共感を呼びますが、「生業」としての林業では、材を売って収入を得るなど収益構造を作り出していかないと成り行きません。ゆえに、公共資金を投じた事業か、企業のCSR事業、もしくは森林ボランティアの活動などとして実施されることはあっても、産業としての林業による天然林施業は成り立ち難いのが実情です。産業として成り立たない取り組みは、景気に左右されるなど、持続可能な取り組みになっていくには困難もあります。

宮川森林組合のある三重県旧宮川村にはかつて、その名の通り、伊勢神宮に材を供給してきた湿潤で豊かな森が広がっていました。今日、戦後の拡大造林で植えられた人工林(スギヒノキ林)は、間伐の遅れもあって、豪雨による被害が及んでいます。

単一樹種の造林の失敗と反省に立って、その土地や立地にあった樹種を選んで植えていくという新しい森づくりへの取り組みがはじまっています。単に公共財としての天然林を再生するにとどまらず、長期的スパンの中で、売れる木をつくって森で食べていく暮らしの再建をめざした活動でもあります。

この特集ページは平成22年度地球環境基金の助成により作成されました。