一般財団法人環境イノベーション情報機構
キーワード2:鳴き砂を守る
“鳴き砂を守る”って、「砂」は生きものじゃないけど、生物多様性と関係あるの?
京都・琴引浜の取り組みは、鳴き砂を守る活動です。キュッキュと鳴る砂は、石英質の砂が自然界でよく洗浄された状態のときに生じる摩擦係数によって音を出す物理現象の一種。
砂そのものは「生きもの」ではありませんが、多様な生きものの生活は自然という「場」の健全性があって成り立つものです。鳴き砂は、少しのごみや汚れで鳴かなくなるため、砂が鳴ることは本来の自然生態系が健全な状態にあることの証しでもあります。
つまり、砂という環境を守ることは、生命の営みを守ることであり、またその砂と人との関わりの文化を守ることが、生物種としての人が本来くらしていた自然の中で生かされていることを取り戻していくことでもあると言えます。
この特集ページは平成22年度地球環境基金の助成により作成されました。