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エコライフガイド

日用品のケミカルケア(2)

虫に厳しく、人にやさしく。殺虫剤を安全に使うには

キャー、ゴキブリっ!
家にやってくるハエやカ、ゴキブリやシロアリは悩みの種。こんなときに役に立つ家庭用殺虫剤は、こころづよい味方ですよね。

でも、使い方を間違えると虫だけではなく、人間の健康、、、特に耐性の弱い乳幼児にも害を与えてしまうこともありますので、注意が必要です。

実際、殺虫剤が原因となって、乳幼児のような危険認識能力の少ない者への健康被害が多数報告されています【1】。というのも、殺虫剤には害虫を退治するために有害物質であるピレスロイド系化合物や有機リン系化合物が使用されています。もちろん、これら殺虫剤は人に対する安全性が充分確保された上で製品化されているのですが、本来想定されている使い方と異なる使用をすると、虫だけでなく、人間や環境に悪影響を与えることも避けられません。

殺虫剤を虫に厳しく、人や環境にやさしく使うために、まず、気をつけなければならないのは、使用前に、あせらず、すばやく、きちんと準備をすること。

手袋やマスク、汚れてもいい衣服を装着、窓を開けるなどして換気を確保、食品や食器など口に入ると思われるものにかからないよう新聞でカバーするなどの工夫を。周りに子どもや病人、ペットなどがいないことを確認して、さて、噴霧。

でも、用法に記載されている以上の過剰噴霧は厳禁。確かに害虫は怖いけど、必要以上に何度もトドメをささないように!使用後もしばらくは換気を続け、また、殺虫剤は食品の近く、子供の手の届くところは避けて保管しましょう。

【コラム】化学物質の危険性はどうすればわかる?(1)

補足解説
【1】危険認識能力の少ない者への健康被害
(財)日本中毒情報センターが収集した情報2003年1月1日〜12月31日の一年間で受信した家庭用殺虫剤による急性中毒に関する問い合わせは1,775件に上っています。

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