一般財団法人 環境イノベーション情報機構

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開発途上国の環境・公害問題の現状

開発途上国の環境・公害問題(グローバルな環境問題)

現在、開発途上国では、大気汚染や水質汚濁が深刻化している。

世界主要都市の大気汚染状況(1995)
国名 都市名 人口(千人) 浮遊粉じん(μg/m3 二酸化硫黄(μg/m3 二酸化窒素(μg/m3
ブラジル  リオデジャネイロ 10,181 139 129 -
サンパウロ 16,533 86 43 83
フィリピン マニラ 9,286 200 33 -
トルコ イスタンブール 7,911 - 120 -
中国  北京 11,299 377 90 122
上海 13,584 246 53 73
タイ バンコク 6,547 223 11 23
韓国 ソウル 11,609 84 44 60
エジプト カイロ 9,690 - 69 -
インドネシア ジャカルタ 8,621 271 - -
インド デリー 9,948 415 24 41
カルカッタ 11,923 375 49 34
ボンベイ 15,183 240 33 39
イラン テヘラン 6,836 248 209 -
ロシア※ モスクワ 9,269 100 109 -
メキシコ※ メキシコシティ 16,562 279 74 130
イギリス※ ロンドン 7,640 - 25 77
アメリカ※ ロサンゼルス 12,410 - 9 74
ニューヨーク 16,332 - 26 79
日本※ 東京 26,959 49 18 68

※印はCECD加盟国資料:World Development Indicators 1998, World Bank

大気汚染は、先進国では概ね改善の方向に向かっているが、開発途上国では悪化の傾向にある。
特に開発途上国の工業都市では、重油や石炭の燃焼に伴う硫黄酸化物や煤じんによる汚染がひどくなっている。
さらに、交通網の整備が進んでいないこともあり、いくつかの大都市では自動車による浮遊粒子状物質や一酸化炭素などの汚染が深刻となっている。

【図】世界主要都市の大気汚染状況