一般財団法人環境イノベーション情報機構
遺伝子組換体輸出についての規則が施行へ
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2004.11.30 【情報源】イギリス/2004.11.10 発表
遺伝子組換体(GMO)貿易に関する新たな規則が施行された。11月初めに施行されたEUの規則、及び11月10日に発表されたイギリスの「2004年GMO(越境移動)(イングランド)規則」により、バイオセイフティに関するカルタヘナ議定書に基づくイギリスの公約が、完全に実行されることになる。これにより、イギリスからGMOを輸入する全ての国が、環境と国民を守るために必要な情報を入手できるようになる。現在、イギリスの遺伝子組換物質の輸出量は非常に少ないが、今回の規則により、イギリスは遺伝子組換物質を定期的に検査できるようになる。また、輸出されるGMOを明確に特定するよう求めることができるようになる。輸出者は、製品がGMOを含んでいるか否か表示し、GMOの身元を明らかにするコードを作成しなければならない。
これまで、ヨーロッパへのGMOの輸入については規制でカバーされていたが、今回の規則により、輸出もカバーされることになる。規則は、施行強制力も有する(罰金や罰則など)。GMOに関する検査については、EU加盟国がそれぞれ柔軟に検査方法やレベルを決めることができるが、イギリスは定期的に検査を行うことに決めた。【イギリス環境・食糧・地方事業省】