一般財団法人環境イノベーション情報機構
遺伝子組換作物規制に関するガイダンスを発表
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2004.04.15 【情報源】イギリス/2004.03.30 発表
遺伝子組換作物(GM作物)に関する2つのガイダンスが、3月30日に発表された。一つは、政府の法定諮問機関「環境中への放出に関する諮問委員会(ACRE)」が発表した、GM作物承認後のモニタリングに関するガイダンス。GM作物の予期せぬ影響をモニタリングすることは、承認の際の必須要件となっており、モニタリングは、EU加盟国によって監督される。もう一つは、イギリス環境・食糧・地方事業省と食品基準庁(FSA)が共同で発表した、GM製品のラベル表示を強化するガイダンス案。これは、GM作物及びGM飼料のラベル表示と追跡可能性を求める新たなEU規則をイギリスで実施するものである。ガイダンス案では、遺伝子組換体の偶発的な混入の閾値を引き下げるとともに(1%→0.9%)、ラベリング等の対象となる製品の範囲を広げた。なお、新たな規制は、地方自治体の取引基準官によって執行される。ラベル表示等に関するガイダンス案へのコメントは、3月30日から12週間募集する。【イギリス環境・食糧・地方事業省】