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環境ニュース[海外]

アジアの茶色のもや、地球温暖化、オゾンの相関関係を調査

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2001.04.18 【情報源】国連/2001.04.09 発表

 UNEP事務局長Klans Toepher 氏は、温室効果ガスエアロゾルオゾンの相関関係の解明を急ぐべきあるとコメントした。このコメントは、先にナイロビで行われ、気候変動に関する第三次評価報告書を採択したIPCC会合の趣旨に沿ったものである。
 UNEP事務局長は、カトマンズで、Max Planck Institute of Chemistry のCruzen教授、カリフォルニア大学サンディエゴ校のRamanathan教授が中心となっているインド洋調査研究プロジェクト(Indian Ocean Experiment:INDOEX )の調査結果報告を受けたばかりである。
 同調査は、アジア地域で発見された茶色のもや(ブラウンヘイズ)が、人間の健康、収穫高、降水パターンに深刻な影響をもたらしていることを示唆している。調査は1999年に熱帯インド洋周辺で行われ、茶色のもやが煤、硫酸塩、酢酸塩、有機微粒子、飛灰などによって構成されており、洋上にとどく日光の量を、最大10%も減らしていることが明らかになった。。科学者らは、1000万km2にも及ぶもやを観察しており、もやがアジア大陸の大部分を覆っていると見ている。
 科学者らは、もやの季節的なパターンや構成について研究するために、地上でモニタリングを行うネットワークをアジア全体に構築する計画。
 UNEPはこうした継続的調査プログラムを推進することを誓うとともに、長期的には、政策協調を期待するという。
 Toepher 氏は「温室効果ガスの長期的影響、大気汚染による短期的な影響、これらの相互作用に注目することは、将来の調査分野として重要で、特に水循環と人間の健康の関係についてさらなる調査が必要である」とコメントした。
下記詳細1の INDOEX の調査結果は Nature の 2000年5月4日号、Science magazine の 2001年2月9日号等で入手可能。【UNEP】

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