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大気汚染 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

大気汚染

タイキオセン   【英】Air Pollution  

解説

人間の経済・社会活動に伴う化石燃料の燃焼、金属冶金、化学工業品製造工程などから排出される汚染物質、及び火山の爆発などの自然現象に伴って排出される汚染物質による大気の汚染のことをいう。

代表的な汚染物質としては、二酸化硫黄を主体とした硫黄酸化物(SOx)、二酸化窒素を主体とした窒素酸化物(NOx)、燃料の不完全燃焼に伴う一酸化炭素(CO)、燃料の未燃焼や溶剤の蒸発などに伴う炭化水素(HC)、ばい煙発生施設粉じん発生施設・自動車排ガスに伴う浮遊粒子状物質(SPM)などのほか、重金属・そのほか種々の化学物質などがある。

これらの大気汚染物質は発生源から直接排出されるものであるが、発生源から排出された窒素酸化物、炭化水素が強い日差しのもとでオゾン、その他の酸化性物質(『光化学オキシダント』と呼ばれる)を増加させる大気汚染事象が知られている。これらは光化学大気汚染、『光化学スモッグ』などと呼ばれる。

歴史的には、古くから石炭を燃料として使うようになったイギリスにおいて、13世紀頃から大気汚染問題が発生したことが知られている。日本でも足尾鉱毒事件などのように明治時代頃から問題が起こり始めたことが知られ、高度経済成長期に入った1960年以降は、『四日市ぜん息』を典型的な事例とし、全国で健康被害が頻発した。最近では道路沿道におけるディーゼル微粒子による健康影響が注目されている。

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