一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU理事会、COP29を前に途上国向け気候資金2023年実績を発表
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2024.11.21 【情報源】EU/2024.11.05 発表
EU理事会は、途上国向け気候変動対策資金支援の 2023年 実績を発表した。2023年 に、EUと加盟国の公的支出は 286億ユーロ であった。このうち、32億ユーロは「持続可能な開発のための欧州基金プラス」を含むEU財政から、26億ユーロは欧州投資銀行から支出され、ほぼ 50% が無償資金援助であった。
さらに、保証の提供・融資・資本参加などの公的介入によって民間部門の資金調達・投融資リスクの軽減を図り、72億ユーロ を民間から動員した。EUは世界最大の気候資金提供者である。
途上国の気候対策支援は、2024年11月11〜22日 までアゼルバイジャンのバクーで開催される第29回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP29)の重要課題とされている。
途上国の気候資金については、2009年 のCOP15で 2020年 まで毎年 1,000億ドル の動員が約束され、パリ協定の採択された 2015年 のCOP21で目標年が 2025年 まで延長された。
1,000億ドル 目標は 2022年 に初めて達成された。
【EU理事会】