一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランスCSRプラットフォーム、企業の生物多様性フットプリントに関する答申書を提出
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2020.04.27 【情報源】フランス/2020.04.07 発表
企業の社会的責任(CSR)に関する協議の場としてフランスの雇用者団体、職員団体、NGO、政府、議員などが参加するCSRプラットフォームは、企業の生物多様性フットプリントに関する答申書を提出した。企業活動は生物多様性に影響を及ぼすが、そのデータはまだほとんどない。そのため政府の要請を受けたCSRプラットフォームは作業部会を組織し、主要部門の企業を調査した。作業部会には生物多様性局(OFB)も参加した。答申では現状として、生物多様性に関する意識は高まってはいるが問題の理解は企業によって異なること、生物多様性の問題が事業リスクとして企業戦略に取り込まれていないこと等を指摘したうえで、政府、企業、企業連合、投資家、研究機関等、部門別に10項目の提言を示した。政府に対しては模範的で一貫性のある施策の実施、企業参加の促進等を、企業に対しては生物多様性を企業戦略に組み込むこと、生物多様性を非財務情報報告(NFS)に含めること、資源輸入の背後にある輸出国での森林減少への対策を実施すること等を促している。【フランス生物多様性局】