一般財団法人環境イノベーション情報機構
第一回国連環境総会、野生生物の違法取引や海洋ゴミ対策などの強化を求める決議を採択
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2014.07.10 【情報源】国連/2014.06.27 発表
初めて開催された国連環境総会(UNEA)は5日間の討議を終え、主な環境問題に対する国際的な行動を促す16の決議を採択して閉幕した。本総会には、国連加盟国やオブザーバー国、様々なセクターから、史上最多の160の代表団が参加。成果として、・大気汚染(WHOによると年間700万人が命を落としている)
・野生動物の違法取引(毎年2130億ドルに相当する)
・海洋プラスチック廃棄物(海洋の生態系に年間130億ドルにあたる悪影響を与える)
・化学物質とその有害廃棄物(日常生活で10万種以上が使用され、種や生態系、水質の富栄養化、成層圏のオゾン層の減少にまで影響を与えている)
に対する取組みの強化が決議されたほか、リオ+20(持続可能な開発会議)の成果文書でうたった持続可能な開発のための環境への取組みとUNEP機能の強化(第88項)、また持続可能な生産と消費の促進を呼びかけた。今後、UNEAは、持続可能な開発における環境的側面の強化・実施を促進する役割を担うとして期待されている。 【国連環境計画】