一般財団法人環境イノベーション情報機構
南極における環境保護に関する法案を閣議提出
【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2002.04.08 【情報源】フランス/2002.03.28 発表
環境国土整備省のイヴ・コッシェ大臣は、3月27日、南極大陸における環境保護に関する法案を閣議に提出した。この法案は、南極における活動を規制するマドリッド議定書(環境保護議定書 1991年10月作成 1998年1月発効)を実施するもの。マドリッド議定書は、南極大陸における鉱物資源開発を50年間禁止する。また、第2条で、南極大陸を平和と科学に貢献する自然保護地域として位置づけ、第3条で、南極条約地域における全ての活動に当たって、環境保護及び南極大陸に固有の価値について配慮すべきことを定める。また、議定書の義務を実施するため、5つの付属書(環境影響評価、動植物相の保全、廃棄物の処分・管理、海洋汚染の防止、特別地域の保護・管理)が定められている。
今回提出された法案は、活動に関する環境影響評価を求めるとともに、その影響が環境保護と相容れない場合は、活動の変更、一時停止、若しくは取消を行うもので、マドリッド議定書の有効な実施を保証するものである。【フランス環境・国土整備省】