一般財団法人環境イノベーション情報機構
UNEP ネパール・カトマンズ渓谷の環境状況に警告
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2007.02.07 【情報源】国連/2007.01.25 発表
国際総合山岳開発センター(ICIMOD)は、UNEPとネパールの環境・科学・技術省と協力し、ネパール・カトマンズ渓谷の環境状況に関する報告書を策定した。1月25日、南アジア環境協力プログラムの管理理事会で公表されたこの報告書「カトマンズ渓谷環境概況」は、経済成長と人口増加の圧力から生じる環境悪化に有効な対策を講じない限り、カトマンズの成長は深刻な打撃を受けるおそれがある と警鐘を鳴らす。
中でも、廃棄物処理と排水処理の2つは、最も深刻な環境問題とされ、河川の水質が悪化する要因にもなっている。また、急速な都市化、不十分な交通対策により、大気汚染も生じている。
報告書では、こうした影響を防止し、最小限のものとするため、都市計画やゾーニングの改善、廃棄物処理の改善、雨水利用、インフラ整備、技術的な対策、執行の強化などを行うよう勧告している。【UNEP】