一般財団法人環境イノベーション情報機構
UNEP 第9回管理理事会特別会合・グローバル閣僚級環境フォーラム閉幕
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2006.02.22 【情報源】国連/2006.02.09 発表
UNEP第9回管理理事会特別会合・グローバル閣僚級環境フォーラムが、2月7日から9日まで、アラブ首長国連邦のドバイで開催された。今回の会合では、エネルギー、観光などが主要なテーマとなった。エネルギーについては、地球規模で早急にエネルギー効率を改善する必要性が指摘され、これは、エネルギー危機を回避し、気候変動問題や都市の大気汚染問題の改善するのに役立つことが強調された。また、再生可能エネルギーの大きな可能性も指摘され、クリーンエネルギー技術の移転、財政措置の活用などについても話し合われた。
観光については、持続可能な開発に貢献し、サンゴ礁など、貴重な生態系を保護するのに役立つ側面が強調された。その一方で、集約的な観光やレジャー施設開発が環境に深刻な影響を及ぼすおそれも指摘され、「環境容量」に関する研究を進めるべきだという意見が出された。
なお、今回の会合に合わせて、「21世紀のための再生可能エネルギー政策ネットワーク(REN21)」から、気候変動問題の解決策として、再生可能エネルギーの重要性を強調する報告書「気候を変える:炭素制約型世界における再生可能エネルギーの役割」が公表された。報告書では、経済的手法を活用して、再生可能エネルギー技術の経済的な競争力を素早く強化できることなどが指摘されている。【UNEP】