一般財団法人環境イノベーション情報機構
春日山原始林などを紹介 「世界遺産シリーズ」切手第8集発行へ
【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2002.06.25 【情報源】郵政事業庁/2002.06.21 発表
郵政事業庁では、「世界遺産シリーズ」切手の第8集「古都奈良の文化財」(元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡)を平成14年7月23日に発行する。710年の平城京遷都から784年まで日本の首都であった奈良は、政治・経済・文化の中心地として繁栄。平安京遷都後も社寺の多くは奈良に残り、これらを中心に社寺周辺が門前町として栄え、現在に継承されている。
このような歴史的な経緯から、奈良には、8世紀に中国大陸や朝鮮半島から伝播し、日本で独自の発展を遂げ、以後の建築の規範として大きな影響力を保ち続けた仏教建造物群、社殿と一体となり神聖な場として重視されてきた山などの文化的景観、古代宮都の考古学的遺跡などの重要な事例群が残されており、平成10年12月に、重要事例群である東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡の8つの資産群が世界遺産に登録されている。
なお「世界遺産シリーズ」切手の第8集では、8つの資産群のうち、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡を扱っている。
春日山原始林は841年に狩猟や伐採が禁止されて以来、御蓋山とともに春日大社の社叢として保護されてきた経緯を持つ約300ヘクタールの常緑広葉樹林の原始林。古都奈良の文化的景観を構成する資産として昭和30年に特別天然記念物にも指定されている。【郵政事業庁】