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山原 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.15

山原

ヤンバル   【英】Yanbaru  

解説

沖縄本島北部の国頭村、大宜味村、東村の地域は総称して山原(やんばる)と呼ばれる。地形は殆どが山地で、自然性の高い亜熱帯性常緑広葉樹林が広がり、多様性に富む生物相を保持している。特に本地域にはノグチゲラヤンバルクイナ、イシカワガエルなど固有種が多く生息するが、生息環境の悪化やノネコの影響などにより、絶滅の危機に瀕している。現在、山原(やんばる)の広大な国有林地域が米軍の演習場となっているが、この演習場の一部が返還されることになっている。この返還予定地を中心として新しい国立公園に指定する動きがある。

なお、2003年、環境省と林野庁は共同で「世界自然遺産候補地に関する検討会」を設置し、日本に今後5年程度の間に新たに世界自然遺産として推薦できる地域があるかどうかを学術的知見から検討した。その結果、南西諸島中の奄美諸島から「山原」を含む沖縄・先島諸島にかけての島々は、知床小笠原とともに世界自然遺産の候補地(世界自然遺産としての資質がある)としてリストアップされたが、2005年現在、その保護管理上の問題等から、まだ政府として世界遺産委員会に登録を推薦する段階には至っていない。

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