一般財団法人環境イノベーション情報機構
被災地における土壌環境モニタリング調査 分析結果まとまる
【水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2012.04.20 【情報源】環境省/2012.04.20 発表
環境省は、東日本大震災の被災地における第2次土壌環境モニタリング調査について、平成24年4月20日まで分析を全て終了し、公表した。今回公表したのは、第1次及び第2次前期の土壌環境モニタリング調査の結果、土壌溶出量基準等を上回った地点の中から選定した以下の8地点について、基準等を超過した物質を対象に、敷地内における土壌汚染の範囲を把握するため、平成24年2月11日〜15日に行った追加調査(後期調査)の分析結果。
[1]北沼港湾運動公園(青森県八戸市)
[2]広田中学校(岩手県陸前高田市)
[3]川口町公園(宮城県気仙沼市)
[4]東部運動公園(宮城県東松島市)
[5]赤沼揚水機場(宮城県仙台市)
[6]第一臨空公園(宮城県名取市)
[7]真野小学校(福島県南相馬市)
[8]いわき海星高等学校(福島県いわき市)
なお、瓦礫の仮置場における追加調査も実施、土壌溶出量基準等の1/5を上回った5物質について27地点で分析を行い、3物質について11地点で土壌溶出量基準等を上回っていたが、近隣における飲用井戸の有無を調査し、飲用井戸がないことを確認した。また、土壌含有量基準を上回った地点については、土地の利用状況を調査し、人の立ち入りが制限されていることを確認した。
今後、環境省では北沼港湾運動公園のように土壌溶出量基準等を大きく上回った地点については、その汚染要因を特定するため、調査を行っていくとしている。【環境省】