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環境ニュース[国内]

文化財修復用木材の確保考え、200〜400年先を考えた森づくり事業に着手

自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2002.03.22 【情報源】林野庁/2002.03.20 発表

 林野庁では、文化財に指定されている神社仏閣などの木造建造物の修復として利用できる木材の供給を確保するため、200年から400年先を考えた「古事の森づくり」事業に着手する。
 重要文化財に指定されている神社仏閣などの歴史的な木造建造物は、日本の「木の文化」の象徴とも言うべきものであり、これまで百年単位で修復が施されてきた。しかし、日本国内では近年条件を満たす修復用木材、特に大径長尺材の供給が困難になっている。
 「古事の森づくり」はこのような状況の中で、これまでの国有林での取り組みに加え、新たに「国民参加の森林づくり」の一環として、関係機関やNPOと協力しながら、200〜400年先をにらんだ超長期にわたる森林づくりとして展開するもの。
 具体的には全国に当面10か所程度予定している「古事の森」実施地域ごとに育成協議会を設立し、育成協議会と森林管理局長との間で協定を締結した上で(1)人工林の伐採跡地への植林、下刈り間伐などの保育作業、(2)複層林への誘導−−などの管理を行っていく。また上層木の最長伐期は200〜400年に設定する予定。
 なお、「古事の森」づくりの最初の取組みとして、ボランティア団体から構成される「京都古事の森育成協議会」と近畿中国森林管理局の共催により、『木の文化守り育てる「古事の森」』をテーマとしたシンポジウムを、平成14年4月21日に国立京都国際会館で開催する。【林野庁】

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