一般財団法人 環境イノベーション情報機構
大気
46億年前に地球ができたとき、大地には紫外線(しがいせん)がふりそそぎ、大気(たいき)はまだありませんでした。その後何十億年もかけて、紫外線(しがいせん)をふせぐオゾン層(そう)ができ、酸素(さんそ)ができ、地上に生き物がすめるような大気ができたのです。
ところが、私たちがエネルギーをたくさん使ったり、自然に害(がい)のあるものを使うことによって、地球があたたかくなったり、酸性の雨が降ったり、オゾン層(そう)がうすくなるといった問題が出てきてしまいました。
大気の汚染(おせん)
- どうして空気が汚れているの?
- 原因の1つは窒素酸化物(ちっそさんかぶつ)で、化石燃料(かせきねんりょう)をもやしたときにでたり、車のはいきガスにまざっているものです。そのほかにも、道路のアスファルトがけずられて空気の中をとんでいる、こまかいつぶなども汚れの原因です。
- 地球温暖化(ちきゅうおんだんか)
- 酸性雨(さんせいう
オゾン層(そう)のはかい
- オゾン層(そう)ってなに?
- 地球をとりかこむ大気の中に、「オゾン」という気体が集まった大気の層(そう)があります。オゾン層(そう)は、生き物に害(がい)のある、太陽の紫外線(しがいせん)をきゅうしゅうしてくれます。ところが、このオゾン層(そう)が、どんどんうすくなっているのです。
- どうしてオゾン層(そう)がこわれるの?
- 「フロン」というぶっしつが原因です。フロンはとてもべんりなぶっしつで、れいぞうこやエアコン、スプレー材など、とてもたくさんのものに使われてきました。ところが、空気の中に出てきたフロンは、オゾン層までのぼっていき、オゾン層をこわしてしまうことがわかったのです。
- オゾン層(そう)がこわれるとどうなるの?
- 地上にとどく紫外線(しがいせん)がふえてしまいます。紫外線(しがいせん)をたくさんあびると、ひふがんや、白内障(はくないしょう)という目の病気にかかりやすくなります。農作物ができる量も少なくなるといわれています。
- フロンはまだ使っているの?
- 国際的な条約(じょうやく)(1987年の「モントリール議定書(ぎていしょ)」)で、フロンを作るのはやめることが決まりました。でも、空気の中に出てきたフロンは、何年も時間をかけてオゾン層にたどりつくので、フロンを作るのをやめても、すぐにオゾン層がもとにもどるわけではありません。