一般財団法人 環境イノベーション情報機構
かんきょうはくぶつかん
川や海の水は、太陽の熱をあびてじょうはつして雲になり、雨や雪となって地上にもどり、ふたたび川や海の水や地下水になります。地球の水は循環(じゅんかん)しているのです。
地球の水は、海の水や、南極や北極の氷など、いろいろな姿をしています。私たちが使うことができるのは、川や湖の水や地下水ですが、このような水は地球上のすべての水のうちたった3%しかありません。
ところが、川や湖、海では汚染(おせん)が進んでいます。また、世界では水がたりなくてこまっているところもあります。中国やアメリカなどでは、川の水がなくなってしまったところもあります。
水の汚染(おせん)
川のよごれのもととなるものは、工場からの排水(はいすい)や、家庭からの排水(はいすい)などがあります。家庭から出る排水のよごれは、多いじゅんに台所、トイレ、風呂、せんたくとなっています。
海や湖でも、家庭や工場の排水(はいすい)でよごれた水が流れこみ、そのため藻(も)が増えすぎてしまうことがあります。すると、太陽の光が海の中にとどかなくなり、海の中の生き物がいきられなくなってしまいます。
また、プラスチックのごみがふえ、海の生き物がこれにからまったり食べてしまうことも問題になっています。
- 水のよごれはどうやってはかるの?
- BOD(びー・おー・でぃー)やCOD(しー・おー・でぃー)という指標(しひょう)を使ってはかります。どちらも、数が大きいと、よごれがひどいということです。
BODは、生物学的酸素消費量(せいぶつがくてきさんそしょうひりょう)といって、水の中のよごれを微生物(びせいぶつ)が食べて分解(ぶんかい)するときに使われる、酸素(さんそ)の量のことです。
水道水として使えるのは、BODが3ppm(ぴー・ぴー・えむ)かそれより小さい数の水です。
CODは、化学的酸素消費量(かがくてきさんそしょうひりょう)といって、過マンガン酸カリウム(かまんがんさんかりうむ)という薬品を使ってよごれを分解(ぶんかい)するときに30分間に使われる酸素(さんそ)の量のことです。