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生きもの

あなたのまわりにはどんな生き物がいるでしょう。身近なところにも、たくさんの動物や植物がいるはずです。こうした生き物たちのまとまりを、生態系(せいたいけい)とよんでいます。

大きなクジラから目に見えないくらい小さな微生物(びせいぶつ)まで、地球にいる動物や植物をぜんぶあわせると、ぜんぶでなんと175万種類175まんしゅるい)。このほかにも、私たちがまだ知らない生き物がたくさんいるといわれています。

でも、いまたくさんの種類(しゅるい)の生き物が、地球上からすがたを消しています。

生態系(せいたいけい)

図のような自然のしくみのことを、生態系(せいたいけい)といいます。

1.植物は土の中から水や養分(ようぶん)をとりいれ、大気の中から二酸化炭素(にさんかたんそ)をとりいれ、太陽の光をエネルギーげんにして、光合成(こうごうせい)をします。光合成(こうごうせい)をすると、動物が生きていくためにひつような、炭水化物(たんすいかぶつ)・たんぱく質・脂質(ししつ)などができます。


2.植物をえさにする動物が、植物を食べます。


3.肉食の動物が、植物をえさにする動物を食べます。


4.土の中の微生物(びせいぶつ)や小さな動物は、死んだ植物や動物を食べて分解(ぶんかい)し、植物にひつような養分(ようぶん)(カリウム・マグネシウムなど)にします。


5.1〜4がくりかえされます。


生物種(せいぶつしゅ)の減少

いま、1年間に少なくとも1000種類の生き物が、地球上からいなくなっていると考えられています。生き物は自然にほろびることもありますが、自然にほろびる数は、1年にせいぜい1〜10種類くらいといわれています。
一度ほろびてしまった生き物は、人間の手でもう一度つくりだすことはできません。

どうして数がへっているの?
植物や動物がすめるところが少なくなっているからです。わたしたちは、地上では森林をどんどんきりひらいています。川にはダムをつくったり、海や川のよごれをひどくしてしまっています。だから、植物や動物がすめるところがへっているのです。
そのほかにも、その地域にはいなかった生き物を人間がもちこんだために、もともと住んでいた生き物がすめなくなったところもあります。また、人間がたくさん取ってしまったために数がへった動物もいます。
数がへるとどうなるの?
生態系(せいたいけい)のバランスがくずれてしまいます。どんなに小さな植物や動物でも、1つの種類(しゅるい)がなくなると、ほかの生き物にえいきょうを与えてしまいます。
たとえば、タカがすんでいる地域の森林で、木をたくさん切ってしまったとします。そうすると、そこに生えていた植物をえさにしていた虫は生きられなくなります。すると、その虫を食べていたカエルやトンボ、そしてヘビや鳥の数も減ります。そして、虫やヘビ、小鳥などを食べるタカは、えさの量が減ってしまい、この地域では生きられなくなる、というぐあいです。

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