一般財団法人環境イノベーション情報機構
ボン条約、移動動物の移動を可視化する初のオンラインマップを公開
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2024.09.20 【情報源】国際機関/2024.09.04 発表
ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約、CMS)は、陸棲の移動性野生生物の移動状況を示す世界初の対話型マップ「移動性有蹄類アトラス」の提供開始を発表した。「アトラス」は、地域別(北極、アジア、東部・北部アフリカ、ヨーロッパ、北米、南米、南部アフリカ)に、15種(アフリカゾウ、アルプスアイベックス、アフリカスイギュウ、グアナコ、モンゴリアンクーラン、モンゴリアンガゼル、ムース、ミュールジカ、サバンナシマウマ、アカシカ、トナカイ、サイガ、ターキン、チベットアンテロープ、ヌー)の20個体群について、生息地、個体数、移動経路・時期・距離、その経路の使用頻度、移動への脅威、国際自然保護連合(IUCN)の分類、道路・鉄道など移動の障壁などを示す。
2024年2月 の第14回 締約国会議で発表された初の世界移動生物種報告書によると、移動種の 44% が人間活動の影響により減少傾向にあるという。
移動経路の把握は保護・管理の要諦で、地図による可視化は保護対策を容易にする。今後、対象と移動経路を追加していく。
【ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約、CMS)】