一般財団法人環境イノベーション情報機構
黄砂の降下増加がSPMの基準達成率低下に影響 13年度大気汚染測定結果
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2002.09.27 【情報源】環境省/2002.09.26 発表
環境省では平成13年度の大気汚染測定結果をとりまとめ、公表した。日本では大気汚染防止法に基づき、全国2,121の測定局(一般環境大気測定局1,689局、自動車排出ガス測定局423局)で大気汚染の常時監視が行われている。
平成13年度の測定結果によると、二酸化窒素の環境基準達成率は一般局で99.0%、自排局で79.4%平成12年度と同様比較的高かったが、浮遊粒子状物質(SPM)の環境基準達成率は、一般局で66.6%、自排局で47.3%と12年度(一般局:84.4%、自排局:66.1%)と比較して減少していた。
平成14年1月以降、同4月13日までに日本国内で黄砂を観測した延べ日数は、観測開始以来最多の962日に達しており、環境省ではこの黄砂の降下現象が浮遊粒子状物質の環境基準達成率低下の要因の1つであると分析している。
一方、光化学オキシダントの環境基準達成率は0.6%と依然として低かったが、二酸化硫黄は、一般局で99.6%、自排局で100%とほとんど全ての測定局で環境基準を達成したほか、一酸化炭素は引き続き全ての測定局での環境基準を達成していた。【環境省】