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環境ニュース[海外]

UNEP アフリカ環境概況を公表

環境行政 行政資料】 【掲載日】2002.07.16 【情報源】国連/2002.07.04 発表

 UNEPは、アフリカの環境に関する、これまでにない包括的な報告書「アフリカ環境概況(Africa Environment Outlook:AEO)」を策定し、公表した。
 この報告書は、アフリカ環境大臣会議(African Ministerial Conference on the Environment:AMCEN)のために編纂されたもの。多数の専門家の協力を得て、アフリカの気候、大気汚染海洋汚染生物多様性、農林水産業、エネルギーなど様々な分野の分析がまとめられている。
 報告書によると、アフリカの人々や環境は、過去30年間、人口の増加、戦争、高額の国家債務、自然災害、病気などに脅かされ続けてきた。また、今後30年間については、気候変動外来種の侵入、都市の無秩序な拡大、産業や自動車による汚染などにより、貧困や環境、健康が悪化すると予測される。
 報告書は、こうした状況を打破するためには、アフリカ各国だけの努力のみならず、世界各国の協力も必要であると主張。具体的な取組として、大幅な債務免除、ODAの拡大、地域コミュニティの活性化、環境条約の実施、クリーン・テクノロジーの導入及びアフリカ諸国の国際市場へのアクセスの確保などをあげる。そして、こうした協力なくしては、アフリカはその国民、景観、野生生物、さらには世界全体に貢献するような形で開発を進めることができないと結論づけている。
【UNEP】

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