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環境ニュース[国内]

水産庁 太平洋クロマグロの仔稚魚分布調査 平成24年の実施結果を公表

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2012.11.27 【情報源】水産庁/2012.11.27 発表

 水産庁は、平成24年11月27日、関係機関と協力して平成24年5月から9月まで実施していた太平洋クロマグロの仔稚魚分布調査結果を公表した。
 今回の調査では、クロマグロの産卵場の特定及び初期生態の解明を目的に、太平洋クロマグロの主要な産卵場である日本海及び南西諸島沖で、仔稚魚の採集と水温・海流等の調査を実施。
 その結果、仔魚(※1)採集調査では、マグロ属仔魚1,158尾(うち太平洋クロマグロ仔魚205尾)を採集した。これらの仔魚は、昨年同様、南西諸島沖の沖縄本島から宮古島周辺海域にかけて採集したものに加え、平成24年は、特に石垣島から与那国島南沖などでも多数採集した(203尾)。また、日本海の隠岐諸島東沖では昨年同様採取したが、能登半島西沖では採集できなかった。
 稚魚(※2)分布調査では、南西諸島沖で合計78尾の稚魚を採集した。これらの稚魚は、平成23年に引き続き屋久島西沖の黒潮流軸及び北縁付近に高密度分布していた。
 水産庁では、平成25年も同様の仔魚調査を実施し、3年分の産卵場推定結果を集約することにより、太平洋クロマグロの産卵場の把握及び資源の管理手法の開発に役立てたいとしている。また、稚魚調査については、平成25年は南西諸島沖で生まれた稚魚が、屋久島西沖から九州西沖又は太平洋に分岐し、漁場に来遊するメカニズムの把握に努め、将来的には来遊量を早期に把握するためのモニタリング手法を開発することにより、太平洋クロマグロ資源の持続的利用のための管理方策の策定に活用していきたいとしている。

※1:孵化後20日未満、体長1cm未満の個体。
※2:孵化後20日から1〜2ヵ月頃、体長1〜15cm程度の個体。

【水産庁】

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