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環境ニュース[海外]

EU ポスト2010年に向けた生物多様性政策のオプションを提示

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2010.01.28 【情報源】EU/2010.01.19 発表

 欧州委員会は、国際生物多様性年のスタートにあたり、今後の生物多様性政策がとるべき選択肢について協議文書を公表した。これまでの努力にもかかわらず、生物種の絶滅は、自然状態の100〜1000倍という危機的な速度で進行しており、生物多様性の喪失を阻止する新たなビジョンが求められている。
 今回の協議では、本年末までに、2010年以降の生物多様性政策の枠組みを構築する観点から、EU加盟国間で議論を開始し、活性化させることを目指している。
 協議文書では、2050年までの長期的なビジョンと2020年までの中期的な目標が示されている。長期ビジョンでは、生物多様性生態系サービスを保全・評価し、可能な限り修復を図るとしている。中期目標については、次の4つの選択肢が示されている。
(1)生物多様性生態系サービスが失われるスピードを2020年までにEU域内で大幅に遅らせる。
(2)生物多様性生態系サービスの喪失を2020年までにEU域内で阻止する。
(3)生物多様性生態系サービスの喪失を2020年までにEU域内で阻止し、可能な限り回復させる。
(4)生物多様性生態系サービスの喪失を2020年までにEU域内で阻止し、可能な限り回復させる。また、地球規模での生物多様性の喪失の阻止にEUが貢献する。
 1月26日から27日には、スペイン・マドリッドで「2010年以降の生物多様性のビジョンと目標」に関するハイレベル協議が開催され、EU加盟国、欧州諸機関、関係者により議論が行われる。この協議の結果は、今秋、名古屋で開催される第10回生物多様性条約締約国会議(COP10)において、EUの立場として示されることとなる。【欧州委員会環境総局】

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