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環境ニュース[海外]

中国 国務院常務会議で環境保護作業の強化を検討

環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2007.05.23 【情報源】中国/2005.11.24 発表

 11月23日、温家宝首相による国務院常務会議が開催され、その中で環境保護作業の強化に対する検討が行われ、《国務院:科学発展観の実施による環境保護強化に関する決定》が決定された。
 会議では次のように指摘した。党中央・国務院は環境保護を重視し、各地区・部門のはたらきにより、全国の環境レベルは基本的に安定し、一部の都市・地区では改善が見られた。多くの主要汚染物の排出量は抑制され、生態系保護・対策は顕著に強化された。しかし中国の環境状況は依然深刻で、主要汚染物の排出量は環境の許容量を超えている。今後の経済発展に伴い資源・エネルギー消費量は増加し続け、環境に対する圧力は一層深刻になるとみられる。
 また今後5年間および15年間の環境保護目標を示した。2010年までに重点地区・都市の環境レベルを改善し、生態環境の悪化傾向に歯止めをかける。2020年までに環境レベルと生態環境を著しく改善する。その実現のため、今後重点的に取り組むべき項目を以下に示した。一、経済・社会・環境のバランスのとれた発展を目指す。各地区の資源レベル・環境受容量や状況・人口・国家発展計画・産業政策に基づき、地区別に特色ある環境保護に役立つ発展構造を形成する。二、国民生活に深く関わる環境問題を解決する。水質・大気汚染防止を強化し、都市農村の重点汚染源対策と生態系保全、原子力安全性確保を進める。三、環境法治を強化する。循環経済・生態系保護・化学物質汚染防止などの法律制定作業を強化し、環境法規・基準体系を整備する。また汚染被害者の法的支援体制を整備し、違法行為の取り締まりを強化する。四、環境監視を強化する。汚染物総量規制・汚染物質排出許可制度の実施を徹底する。五、関連経済政策を整備する。環境保護に有利な価格・税制・融資・取引・土地・政府調達などの政策体系を整備し、環境資金メカニズムの多元化や生態補償システムの整備を目指す。六、環境保護を地方政府や指導者・幹部の審査項目に入れる。定期的に審査結果を公表し環境責任を明確にする。七、市民参加を奨励する。環境情報を公開し、国民の環境権益に関わる政策や法律・計画・建設事業などについて、広く市民の意見を聴取する。【中国国家環境保護総局】

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