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環境ニュース[国内]

12か国が実施した酸性雨モニタリングデータ報告 EANET第5回科学諮問委員会

地球環境 酸性雨】 【掲載日】2005.09.05 【情報源】環境省/2005.09.05 発表

 2005年9月1日から3日まで、新潟市の朱鷺メッセで、東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)第5回科学諮問委員会が開催された。 
 EANETは現在アジア12か国(注1)が参加している酸性雨観測のネットワークで、参加国が共通の手法で酸性雨モニタリングを行うことにより、酸性雨の現状について各国間の情報・意識の共有化を進め、その科学的基盤に立ち、国際協調の下での酸性雨対策につなげていくことを目的にしている。
 このうち科学諮問委員会は、各国のモニタリングデータ報告やモニタリング手法、モニタリングデータに基づく評価、東アジアで進めるべき越境大気汚染研究など、科学的な観点からの検討や情報・意見交換を行っている組織で、毎年1回開催されている。
 今回の会合では、今後5年間にEANETとして進めるべき越境大気汚染に関する調査研究計画案や、これまでの科学的知見を整理した政策決定者向け報告書案が検討され、このうち調査研究計画案については、従来から進めてきたモニタリングに加え、地域の大気汚染状況、大気汚染物質移流をシミュレーションするモデルの利用、酸性雨原因物質の排出量目録作成のための能力向上に関する活動を重点的に進めるべきだという意見が出た。
 この中期計画案および政策決定者向け報告書案は、05年11月に日本で開催される政府間会合で正式決定される見込み。
 また、EANETのモニタリングデータを使った、東アジア地域の酸性雨状況に関する第1次報告書作成状況、参加12か国が04年に実施したモニタリングデータに関する報告も行われた。
 第1次評価報告書は06年12月から07年1月頃をめどに発行予定、モニタリングデータは11月の政府間会合後にホームページから公表される見込み。

(注1)このほか現在オブザーバー参加しているミャンマーが05年中に正式参加手続き予定。【環境省】

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