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環境ニュース[海外]

欧州委員会 ポスト2012年の気候変動政策の柱を打ち出す

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.02.25 【情報源】EU/2005.02.09 発表

 欧州委員会は、2月9日、将来の気候変動政策を打ち出す協議文書を採択した。この文書には、京都議定書第一約束期間が終了する2012年以降の気候変動政策について、EUが世界各国との交渉を構築していくための提案が盛り込まれている。EUは産業革命以前の気温と比べ、2℃以内の上昇に押えることを目標に掲げている。
 これらの提案は、主要排出国だけでなく、急速に伸びつつある経済新興国に対しても、門戸を開いている。また、2012年以降のレジームでは、海上輸送及び航空部門を対象とすべきだとしている。
 EUのポスト2012年戦略を盛り込んだ報告書の概要は以下のとおり。
●排出削減のための国際的参加を広げる
 EUは気候変動に対処するため、多国間の努力をリードし続けるべきだが、一方で、途上国を含む他の主要排出国を引き戻すためのインセンティブを見つけださなければならない。
●さらに対象部門を拡大
 特に航空、海上輸送、及び林業部門。特定地域での森林伐採は、大気中の温室効果ガス濃度の上昇に大きく寄与している。
●EUにおける技術革新を後押し
 気候変動を生じさせない技術の開発や普及。また、エネルギー、輸送、建築物等のインフラへの長期的な投資で正しい決定ができるようにする。
●EU及び世界で、排出削減のため、市場を利用した柔軟性措置の利用を継続
 EUの排出量取引スキームの促進。
●EU及び世界での適応政策
 影響を受けやすいポイントを特定し、回復力を強化する対策を実施するための努力が求められている。
【欧州委員会環境総局】

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