欧州環境庁、欧州における気候変動への適応の進捗を報告

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.12.16 【情報源】EU／2015.12.02 発表

　欧州環境庁（EEA）は、欧州でこれまでに実施されてきた気候変動への適応の取組の進捗状況をまとめ、取組が効果を生む条件や理由を分析した報告書を公表した。気候変動の影響は地域によって異なることが予測されており、各地域に合った適応の取組を実施するため欧州各国はノウハウを共有する必要がある。欧州では2015年10月時点で14カ国が気候変動への適応のモニタリング、報告、評価（MRE）システムを導入または開発中で、それぞれの適応計画の下での達成事項や施策の有効性の追跡・報告を目指している。
　今回の報告書は、こうした各国のMREシステムの最新情報をまとめ、適応の取組の目的、管理、手法、情報経路などの主要素に関する分析結果を示している。また、気候変動への適応の問題に携わる人が検討するべき今後の課題も提示している。EEAは、適応のMREは起ち上げられて間もない動きのある領域であり、先進的なシステムを導入している国の経験は、導入を検討し始めたばかりの国にとって非常に有益であり得るとしている。【欧州環境庁】