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環境ニュース[海外]

アメリカ海洋大気庁、海洋酸性化がアラスカの貝類ふ化場を脅かしていると報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.07.15 【情報源】アメリカ/2015.07.01 発表

 アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、アラスカ大学及びアラスカの貝類ふ化場と共同研究を行い、海洋の酸性化によって2040年までにアラスカの沿岸水をふ化場で使うことができなくなる恐れがあると発表した。その結果、コストのかさむ海水処理の導入が必要になるという。研究チームは、アラスカの海洋中の化学物質を10か月間モニタリングし、貝類の成長への影響を調査。組成の季節変動によって成長にも影響があり、二酸化炭素排出が増加したいくつかのシナリオ下では、貝類が成長できる期間がなくなるという。現在、人が排出した二酸化炭素の吸収によって、世界中の海洋の酸性度が強くなり、貝殻の生成・維持に必要な炭酸カルシウムに影響を与えているが、とくにアラスカ近海は海水温が低いことで二酸化炭素を吸収しやすいうえ、氷河の融解や二酸化炭素の多い深層水の湧昇、植物の自然分解の影響など人間起源以外の要素もあり、酸性化が深刻化している。アラスカでは貝類生産産業の拡大が見込まれており、効果的な海洋モニタリングの必要性が高まっている。【アメリカ海洋大気庁】

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