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環境ニュース[海外]

ドイツ 京都議定書第1約束期間の目標達成

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2014.01.24 【情報源】ドイツ/2014.01.16 発表

 ドイツ連邦環境省は、ドイツ連邦環境庁が作成し、欧州委員会に提出した2012年の温室効果ガス排出量インベントリーを公表した。ここでは、2012年は、1990年と比較し24.7%減となったことが報告されている。ドイツは、京都議定書において、2008年から2012年の温室効果ガス平均削減量を1990年比で21%削減することが義務付けられているが、今回の結果により平均削減量は23.6%となり、目標を達成したことになる。一方で、2011年比では1.1%増(二酸化炭素換算で約1100万トン)となっており、2013年の排出量も同様の傾向が予想されている。これは、電力生産における褐炭と石油の利用の増加が要因と指摘されている。部門別では、エネルギー部門と家庭部門が増加し、産業部門は減少している。連邦環境省のヘンドリックス大臣は、「我々の目標は、2020年までに少なくとも40%の排出量削減。エネルギー効率、建物の改修、交通、排出量取引制度の改善など全分野での取り組みが欠かせない」とコメントした。また、経済危機や他国でのプロジェクト実施により、EU排出量取引制度における2020年までの削減目標は野心的なものとなっておらず、また、排出削減対策への投資への促進策になっていないことから、排出権の価格下落や余剰といった結果をまねいているため、EU排出量取引制度の構造的な改善が求められている。【ドイツ連邦環境省】

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