中国発のCO2排出量取引が成立

　中国財政部によれば、最近財政部とアジア開発銀行との間で調印された山西炭田ガス綜合開発利用プロジェクトにCO2排出量取引が含まれていることが明らかになった。
　合意書によれば、アジア開発銀行が1.17億ドルの資金を提供するこのプロジェクトで、山西晋煤グループが炭田ガス発電によってCO2排出量を削減し、排出権を売却する。今後10年間で取引されるCO2の量は約600万トンにのぼり、山西晋煤グループの収入は少なくとも2400万ドルになる見込み。
　さらに、世界銀行の研究によれば、中国の豊富な石炭・炭田ガスは約１～２億tのCO2相当の温室効果ガス削減を提供する。これは全世界のクリーン開発メカニズムで必要とされるプロジェクトの半分以上になり、中国に巨大な経済収益をもたらすであろう。【中国環境報】