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環境ニュース[海外]

気候変動を考慮した森林管理を ガイダンス発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2006.02.01 【情報源】イギリス/2006.01.13 発表

 イギリスの森林委員会は、「イングランド東部持続可能な開発ラウンドテーブル」の気候変動グループとともに、気候変動の影響を考慮した森林管理を促すガイダンス「気候変動とイングランド東部の森林・林地への影響に耐える」を発表した。これは、気候変動による悪影響を最小限にとどめるとともに、温暖な気候によって生じうる生物多様性のチャンスを活用するという両面を睨んで、気候変動に備える実践的な手引きである。
 このガイダンスでは、予防的、防止的な措置の他、森林が気候変動の悪影響を削減する方法も示されている。例えば、成熟した樹木は大気汚染を削減するため、都市計画担当者は開発の初期段階から、林地の計画を策定するよう奨励される。また、街中の樹木や林地は気温を下げたり、日陰を作り出すなどの効果もある。洪水の危機管理の重要性が増す中、土手や氾濫域への影響を緩和するために、植林することもできる。帯状に植林された木々は、干ばつや強風による土壌浸食を減らすのに役立つ。
 一方で、温暖な気候によって、これまでイギリスには無かった害虫や樹木の病気が流行するおそれがあり、海外から持ち込まれる害虫・病気の継続的な監視が重要となる。
 なお、イングランド東部は、地理的にも気候変動の影響を特に受けやすい。同地域では、気温が上昇し、夏期の降水量が減少すると予測されており、嵐や洪水、干ばつなどの異常気象の頻発も予想されている。樹木の生長の仕方や、自然に生息する植物の種類にも影響が及ぶと考えられ、例えば、オークは生き残ることができるが、ブナは変化に適応していくことが難しいと予測されている。【イギリス環境・食糧・地方省】

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