自然環境と地方コミュニティに関する法案を議会に提出

【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2005.02.28 【情報源】イギリス／2005.02.10 発表

　近代的かつシンプルな手続きにより、地方のコミュニティのニーズと自然環境に適応したような政策を実施することを目指し、「自然環境及び地方コミュニティに関する法案」が、ベケット環境大臣によって議会に提出された。
　法案の主なポイントは、以下のとおりである。
●持続可能な土地管理、自然環境の改善や利用について、統合的なアプローチをもたらす行政組織を設立
●スリムで専門性がある「地方コミュニティ委員会」を正式に設立
●環境・食糧・地方省の所管の範囲内で、環境大臣が直接、事業に資金を配分できるような権限を与える
●組織に柔軟性をもたせるために、双方が合意した場合は、環境・食糧・地方事業を代理で行えるようにする
　今回の法案は、政府の「地方戦略」（2004年7月発表）の実施面での支柱とも言える内容となっている。同法案は、また、環境・食糧・地方省の5ヵ年戦略で掲げられた、優先課題の達成にも資するものである。
　現在、法案は、下院の環境・食糧・地方問題特別委員会によって、制定前審議が行われているところであり、今後、関係者から、書類での証拠の提出などを受け付ける予定である。【イギリス環境・食糧・地方事業省】