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環境ニュース[海外]

国際捕鯨委員会第56回年次会合の結果

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.08.06 【情報源】イギリス/2004.07.20 発表

 7月19日から22日まで、イタリアのソレントにおいて、第56回国際捕鯨委員会(IWC)が開催された。
 イギリス環境・食糧・地方事業省は、絶滅の危機に瀕しているセイヨウコククジラの窮状を強調したイギリスの決議案が、57カ国の同意によって採択されたことを歓迎した。決議は、サハリン島周辺を餌場としている北太平洋のセイヨウコククジラの危機的状況を訴えるもので、人的要因による死亡率を引き下げるために具体的な解決策を模索し、また、セイヨウコククジラの移動路への妨害を最小化するよう呼びかける、IWCの既存の決議を思い起こさせるもの。
 セイヨウコククジラは、総個体数100頭、うち繁殖可能なメスは23等しかおらず、存続の危機にあるとされている。2004年のIWCの化学委員会の報告書によれば、セイヨウコククジラは、生物学的に繁殖が難しい状態にあり、生き延びるための戦いを強いられていると大臣は述べる。また、同大臣は、石油・ガス開発プロジェクトも影響を及ぼしているのではないか という懸念を示した。なお、石油・ガス開発プロジェクトによる影響の懸念については、IWCの決議でも言及され、一層の調査とモニタリングが必要だとされた。
【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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