一般財団法人環境イノベーション情報機構
「国内排出割当計画」を欧州委員会に提出
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2004.05.24 【情報源】イギリス/2004.05.06 発表
イギリス政府は、EU温室効果ガス排出量取引スキームに基づく、「国内排出割当計画(NAP)」案を、1ヶ月遅れの4月30日に提出した。また、これについてのパブリックコメントを、5月6日より募集する。「国内排出割当計画」案は、排出取引スキーム第一段階(2005-07年)に備え、イギリスの各産業部門に対して、CO2排出枠の割当を示すもの。当初案では、割当を計算するための排出予測が暫定的なものだったが、これが修正された。1月の案では、排出削減幅は、1990年比で16.3%減とされていたが、これを1.1%引き下げた。これは、主要部門の予測値の修正、気候変動プログラムに盛り込まれた既存の措置の見直し(最近発表されたエネルギー効率化計画などを考慮)、モデルの修正(エネルギー予測価格など)などにより、もう一度計算して出た数値である。
第一段階で割り当てられた排出枠の総量は、2010年までに、CO2排出量を1990年レベルから15.2%削減するという目標に沿っている。なお、第2段階(2008〜2012年)における割当は、京都議定書の目標値を上回る、イギリス独自の国内目標(2010年までに、CO2排出量を1990年レベルから20%削減)に沿って行われる。【イギリス環境・食糧・地方事業省】