一般財団法人環境イノベーション情報機構
温室効果ガスのモニタリングに関する新たな決定を施行
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2004.03.25 【情報源】EU/2004.03.10 発表
EUでは、京都議定書に基づく、温室効果ガスの排出モニタリング等に関する決定(280/2004/EC)が、3月10日から施行となった。これは、気候変動枠組み条約に基づく要求事項のみを対象としていた、旧来の温室効果ガス・モニタリング・メカニズム決定に代わるもの。新たな決定は、京都議定書に基づいて、温室効果ガス排出量の測定、報告及びそのレビューに関する具体的な手続きを規定している。加えて、各EU加盟国の排出削減目標を定める、EU「責任分担合意」に関連する報告及びモニタリングの問題も取り扱っている。
これにより、京都議定書に基づく要求事項のうち、残されていた事項についても全て、EU加盟国で法的拘束力が発生することとなった。EUのヴァルストローム環境委員は、「国際的なレベルで発効する前に、我々はこの重要な議定書を完全に実施することになる」とコメントしている。【欧州委員会環境総局】