一般財団法人環境イノベーション情報機構
部門ごとのCO2排出上限値を設定
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2004.02.04 【情報源】オランダ/2004.01.19 発表
オランダ内閣は、住居・国土計画・環境省のVan Geel国務大臣の提案に基づき、各部門ごとのCO2排出上限値を設定した。2010年の排出上限値として、産業及びエネルギー部門に1億1200万トン、農業部門に700万トン、交通・運輸部門に3800万トン、建築分野については2900万トンが割り当てられた。この上限値は、オランダ国立公衆衛生・環境研究所(RIVM)及びオランダエネルギー研究センターの報告に基づいて、設定された。オランダ内閣は、様々な部門が公平に貢献し、京都議定書目標を達成するために、こうした上限値が役立つとしている。産業・経済部門の気候変動目標の達成については経済省、農業部門については農業・自然・食品品質省、交通・運輸部門については交通・公共事業・水管理省と住居・国土計画・環境省、そして建築分野、その他の温室効果ガスについては、住居・国土計画・環境省がそれぞれ責任を有する。なお、気候変動政策の調整は、住居・国土計画・環境省が行う。
なお、Van Geel国務大臣及び経済省のBrinkhorst大臣は、最近、産業・エネルギー部門と、排出量取引に関する協定を締結した。産業・エネルギー部門は、2005年〜2007年の期間に、1億1500万トンのCO2排出を割り当てられている。【オランダ住宅・国土計画・環境省】(英語版)