一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス田園地域への通行再開―地方当局向け支援策を発表
【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2001.05.08 【情報源】イギリス/2001.04.25 発表
イギリスの田園地域は、家畜の口蹄疫の流行により著しい経済的ダメージを受けているが、イギリス政府は地域経済の活性化に向け、田園地域へのアクセスを回復すべく、一連の支援策を打ち出した。これによると、政府は、新たに380万ポンド(6億4600万円)の田園庁補助(Countryside Agency grant)を追加出資。口蹄疫の伝染を防止するため閉鎖すべき道と通行可能な道とを判別するためのリスク評価、フェンス立てなどに対する地方当局の負担を軽減するという。
田園地域の開放を担当するビバリー・ヒューズ環境大臣は、「この施策は、各地の安全性が確認でき次第、通行権(*)、歩道を再び解放すべく、政府が地方当局と一丸になって取り組むものである。観光客を田園地帯に呼び戻すことは、地方経済のために不可欠である。そのためにも、田園地域を再び開放することが必要である」と述べた。
また、同大臣によると、政府は、今回の口蹄疫の流行に関して、例外的な緊急支出があれば、それにより教育やその他の社会福利が影響を受けないよう、地方当局への払い戻しを行う(通称「Bellwinスキーム」)という。なお、メディア向けに作成された、田園地域へのアクセスの再開に関する資料は環境・運輸・地域省の広報室より入手可能。
その他の資料は間もなくインターネット上で公開される。【イギリス環境・運輸・地域省】
*訳注:田園地域を自由に歩く権利。「2000年田園及び通行権法(the Countryside and Right of Way Act2000)」参照