一般財団法人環境イノベーション情報機構
遺伝子組換作物の屋外農場試験結果の公表を準備
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2003.08.20 【情報源】イギリス/2003.08.01 発表
イギリス政府は8月1日、科学助言委員会(Scientific Steering Committee :SSC)による、遺伝子組換作物に関する屋外農場試験の結果の公表手続きを明らかにした。この試験は、除草剤に耐性を有する3種の遺伝子組換作物(トウモロコシ、ビート、春撒きのナタネ)に関するもの。試験を実施した科学者らは、成果をまとめた論文を既に書き上げており、現在、論文は王立協会の「理学報告(The Philosophical Transactions)」誌のピア・レビューに付されている。この論文を掲載するか否かは、同誌次第だが、掲載されるとしても、今年10月中旬以降となる見込みだ。論文が掲載されれば、科学助言委員会は公開討論会を開催し、一般市民からの質問を聞く予定である。
なお、同委員会は、春撒きナタネに関する試験を完了し、大臣に対する答申を提出する予定である。試験の結果は、「環境中への放出に関する諮問委員会(ACRE)」に回付される。諮問委員会は、特定の遺伝子組換作物の商業利用に、試験の結果をどう応用するか検討する。【イギリス環境・食糧・地方事業省】