一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際自然保護連合、欧州のハチやチョウが生存の危機と発表
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2025.10.28 【情報源】国際機関/2025.10.11 発表
国際自然保護連合(IUCN)は絶滅危惧種レッドリストを更新し、あわせて欧州の花粉媒介生物の現状を発表した。・調査した野生のハチ1,928種のうち172種(10%)以上が絶滅の危機にある。2014年調査の77種から倍増した。
・マルハナバチやムカシハナバチなど授粉するハチ種の20%以上が絶滅の危機にある。
・絶滅の危機にあるチョウは、2010年の37種から76%増、調査対象442種のうち65種(15%)となった。
・欧州固有のチョウの40%以上は絶滅の危機かそれに近い状態にある。オオモンシロチョウは絶滅、ヒメハナバチの仲間の欧州固有種は絶滅危惧IA、広くみられたコハナバチの1種は絶滅危惧IBとされ、絶滅危惧IAのタテハチョウの1種は生息地を狭められた。
・農林業の集約化と放棄地の増加が生息地を奪い、さらに温暖化がチョウやハチの生態に大きな影響を与えている。
EUは今回の調査結果と2022年のハナアブの調査結果に基づき、花粉媒介生物保全対策「花粉媒介者のためのニューディール」を進める。
【国際自然保護連合】