一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界経済フォーラム、植物検疫証明書のデジタル化は確実に排出を削減していると報告
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2025.10.02 【情報源】国際機関/2025.09.17 発表
世界経済フォーラム(WEF)が参加する「貿易円滑化のためのグローバル・アライアンス」は、植物製品の輸出に必要な植物検疫証明書のデジタル化により確実に炭素排出が削減されることを報告した。2018年以降、電子植物検疫証明書(ePhyto)ソリューションを採用した10ヶ国(カメルーン、エクアドル、フィジー、ヨルダン、マダガスカル、モロッコ、ナイジェリア、セネガル、タイ、トーゴ)で、証明書一通当たり平均8.4 kg、計6万4,300トン(樹木290万本の年間炭素吸収量に相当)の炭素排出が削減された。
同ソリューションの採用国が現在のペースで増えれば、2027年には14万5,000トンの排出が削減されるという。
排出削減の中身は、紙の証明書を直接提出・回収する必要がなくなること、手続きのための移動や、印刷、宅配便の利用減などによる。
世界の植物検疫証明書のうちデジタル化されているのは5%にすぎず、更なる炭素削減の可能性があるという。
【世界経済フォーラム】