一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、連邦内閣が二酸化炭素貯留法改正法案を承認
【環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2025.08.15 【情報源】ドイツ/2025.08.06 発表
ドイツ連邦内閣は、二酸化炭素貯留法改正法案を承認した。これは、CO2の回収・貯留(CCS)および回収・利用(CCU)、並びにCO₂の輸送および貯留を可能にするもの。
連邦経済・エネルギー省(BMWE)のライヒェ大臣は、「CO2発生の回避が困難な石灰やセメントの製造などの分野で極めて重要な決定である。
私たちは、競争力の維持のためにこの技術を必要としている。」と述べた。
法案では、大陸棚や排他的経済水域(AWZ)での商業規模のCO2貯留が可能となり、各州の判断で陸上での貯留も認められる。
また、CO2輸送・貯留インフラ整備の建設・運用・主要な変更が「最上位の公益」と位置づけられ、計画の許認可手続きの迅速化も実現する。
改正法案は、産業界や設備建設事業者、インフラ運営者が今後の投資判断を行うための法的基盤を提供する重要な法案である。
CO2の輸送・貯留インフラの構築には7年から10年を要するとされており、これらのインフラは2030年代初頭には必要となるため、法的気候目標を達成するためには、プロジェクトを可能な限り早期に開始することは不可欠だとしている。
【ドイツ連邦経済・エネルギー省】