一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2021.09.21 更新日 | 2021.09.22
CCU
シーシーユー 【英】Carbon dioxide capture and utilisation [同義]二酸化炭素回収有効利用
解説
発電所や化学工場等から排出されたCO2を、他の気体から分離して集め、新たな製品の製造に利用するプロセス。合成燃料やプラスチック原料の生産を行うカーボンリサイクルもCCUの一形態と言える。特にCO2が製品中に長期に保持される場合にはCCUS(carbon dioxide capture, utilisation and storage)と呼ばれる。
なお、分離した二酸化炭素を地中深くに貯留・圧入する場合は、二酸化炭素回収・貯留(CCS, Carbon dioxide capture and storage)という。これは炭素隔離の一種である地質学的隔離と同義となる。
国際エネルギー機関(IEA)の報告書(2021年)では、2050年のネットゼロ排出量を達成するシナリオでは、CCUSでセメント製造業や発電施設から76億トンのCO2を回収し、そのうちの95%を貯留すると想定している。(2021年7月作成)
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関連Webサイト
- 環境省 二酸化炭素回収・有効利用・貯留(CCUS: Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage):https://www.env.go.jp/earth/ccs/index.html
- IPCC 1.5℃特別報告書 用語集(英語):https://www.ipcc.ch/sr15/chapter/glossary/
- IEA Net Zero by 2050: A Roadmap for the Global Energy Sector:https://www.iea.org/reports/net-zero-by-2050
- IGES IEA(国際エネルギー機関)による2050年ネットゼロに向けたロードマップの 解説:https://www.iges.or.jp/sites/default/files/inline-files/20210708_CE%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%93%E3%83%8A%E3%83%BC_IEA%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88_v9-final.pdf