一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連食糧農業機関、アグリフードシステムを通じた気候・環境行動を支援するプログラムを開始
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2024.12.24 【情報源】国連/2024.12.06 発表
国連食糧農業機関(FAO)は国際農業開発基金(IFAD)とともに、32ヶ国において農場から食卓までのアグリフードシステムの転換によって気候や環境の諸問題に取り組む活動に資金を供与する「食料システム統合プログラム(FSIP)」を立ち上げた。地球環境ファシリティ(GEF)から2億8,200万ドルと協調融資から推定18億ドルが提供され、生物多様性、土地、気候変動などの環境課題と、食料安全保障、栄養、生計など社会経済的課題の解決に振り向けられる。
対象は以下の4部門となる。
1)作物(トウモロコシ、コメ、小麦)
2)商品(ココア、パーム油、大豆)
3)畜産
4)養殖
以下のような取組が実施される。
・畜産・コメ部門からのメタン排出の抑制
・畜産・パーム油部門における森林破壊の防止
・たんぱく質と収入の代替源としての養殖の推進
・小麦・トウモロコシの栽培における統合的景観管理の推進
・主要商品の持続可能な慣行の支援
今後、国際協調のハブで実践例が共有され、対象国全体として大きな成果を生むよう連携が強化されるという。
【国連食糧農業機関】