一般財団法人環境イノベーション情報機構
生物多様性条約、DSIの利益配分メカニズムの運用化に向けCOP16への勧告案がまとまる
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2024.09.04 【情報源】国際機関/2024.08.16 発表
生物多様性条約(CBD)によると、第16回締約国会議(COP16)での合意形成に向け、遺伝資源に関するデジタル配列情報(DSI)の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分のための多数国間利益配分メカニズムのあり方を検討する作業部会が、2024年8月12〜16日に第2回会合を開催した。COP16前最後の政府間交渉の場となる今会合では、同メカニズムとこれに伴うグローバル基金の重要な運用面に関する技術的及び政策的な選択肢が絞り込まれ、COP16での交渉の下地となる勧告案が採択された。
これには、DSIを利用する側からの基金への拠出金についての4つの選択肢や資金の支出に関する2つの選択肢、基金からの資金配分における考慮事項などが盛り込まれている。
CBDは、同メカニズムと基金によって、DSIの利用から生ずる利益を公正かつ衡平に配分でき、生物多様性の保全と持続可能な利用のために多額の資金が動員されることが約束される、と説明し、「自然と共生する世界」の実現を目指す取組において大きな一歩だと報告した。
【生物多様性条約】