一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、内閣が炭素管理戦略骨子と二酸化炭素回収・貯留法改正法案を承認
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.06.14 【情報源】ドイツ/2024.05.29 発表
ドイツ連邦内閣は、炭素管理戦略(CMS)骨子と二酸化炭素回収・貯留(CCS)法改正法案(KSpG)を承認した。これは、CCS(二酸化炭素回収・貯留)とCCU(二酸化炭素回収・有効利用)並びに二酸化炭素の輸送と海洋貯蔵を実現させることを目的としたもの。海洋保護地区はCO2貯留の対象外とし、CCS利用の対象となる排出は困難かつ回避不可能なものに限定される。
骨子と改正法案の策定には、2023年、環境団体や産業界、学術界との対話プロセスを含む集中的な準備作業が実施された。連邦内閣による炭素管理戦略(CMS)骨子の承認はCCSとCCUに対処するための明確な政治的指針の確立につながり、今後、詳細な炭素管理戦略の策定が進められる。
また、二酸化炭素回収・貯留(CCS)法改正法案により、CO2パイプライン設置に向けたインフラ開発のための明確な法的枠組みを確立し、CO2の海洋貯蔵を可能にしていく。法案は今後、連邦議会と連邦参議院に送られ、審議される。
【ドイツ連邦経済気候保護省】