一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU理事会、エネルギー部門のメタン排出削減を推進する新規則を採択
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.06.12 【情報源】EU/2024.05.27 発表
EU理事会は、2050年のEU気候中立に向けた政策パッケージ「Fit for 55」の一環として、石油・ガス・石炭部門のメタン排出の追跡・削減に関する規則を採択した。その主な内容は、・メタン排出の測定、報告、検証に関する新たな要件:
事業者は、発生源でメタン排出量を測定、モニタリング報告書を作成し、独立した認定検証機関が確認。加盟国は、全ての坑井のインベントリと停止中の坑井の緩和計画を維持、定期的な更新を行うとともに、閉鎖または放棄後70年未満の炭鉱からの排出を測定・監視。国家当局は、事業者の要件遵守を定期的に調査。
・メタン排出の防止、緩和措置:
事業者は、各種設備のメタン漏出を定期的に検査し、漏出の一定レベルを超えた部品全てを修理・交換。大気中への放出と燃焼を制限。
・EU域外のメタン排出の追跡:
EU域内に輸入される石油、ガス、石炭に関するメタン排出の透明性を高める世界的な監視方法を導入。
尚、新規則はEU官報掲載後20日目に施行、欧州委員会は2028年に規則適用のレビュー(削減レベル等)を行う。
【EU理事会】