一般財団法人環境イノベーション情報機構
バイオセイフティに関するカルタヘナ議定書を批准へ あと4カ国の批准で発効
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2003.04.18 【情報源】フランス/2003.04.09 発表
フランスは、バイオテクノロジーのリスクの予防に関するカルタヘナ議定書に同意し、同議定書の46番目の締約国となる。「バイオセーフティー議定書」とも呼ばれるカルタヘナ議定書は、ヒトの健康の保護、生物多様性の保全と持続可能な利用のため、リスク管理による環境保護を目指すもので、遺伝子組換体の国際取引の安全性を強化する初めての国際協定である。
フランスは、欧州の関係諸国とともに、この協定の策定と採択に積極的に取組んできており、議定書の規制の実施に当たっても重要な役割を負っている。議定書の発効には50カ国の批准が必要で、フランスは46番目の締約国となる。不足している分の批准が行われるのは、数ヶ月先となっている。
なお、議定書は、遺伝子組換体の多国間での取引における安全性を強化するため、早めの情報提供、及び輸入国からの事前の承認の取得といった手続きを求める。また、取引される遺伝子組換体の分類についても義務付ける。
エコロジー・持続可能な開発省のバシュロナルカン大臣は、遺伝子組換体の国際取引について、透明で、厳しい義務的な情報提供が課される新たな段階に入ったとして、フランスの決定を歓迎した。【フランス エコロジー・持続可能な開発省】